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運輸業界に革命を起こすトラック ~アンロード・プラス~


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アンロード・プラスの誕生

金属加工業や林業などが盛んである自然豊かな岡山県津山市のバイクショップ、株式会社パドックでアンロード・プラスは誕生しました。パドックの岡本社長は常日頃より気にしていることがありました。それは「バイクは一台一台がオンリーワン商品。お客様の大切なバイクを納車する時には倒したり、傷つけたりしないよう細心の注意が必要。しかし実際には熟練の社員のみで対応するには限界があり、新入社員でも簡単で安全にバイクを搬送できるいい方法はないだろうか・・・。」ということ。様々な市販トラックを探したが、想い描くトラックは全く見つからず、それならと自作のトラックを作ってみることに。岡本社長自ら試行錯誤を繰り返し製作。社長が若い頃より二輪車から四輪車まで幅広く修理してきたこともあり、その経験と技術を駆使して全て現場合わせで製作を試みました。
製作着手より1年が経過した平成27年10月、ついに製作図面もない現品のみのオンリーワントラックが誕生。それが自動リフト荷台トラック「アンロード・プラス」の初号機です。社内でもとても好評で、現在でも簡単に400kgを超える商品を安全に納品できるトラックとして活躍しています。


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開発での出会い

アンロード・プラスの市販化は津山地域での出会いが積み重なり実現できたと思っています。第1の出会いは主に津山圏域を中心に産業支援をしている津山市の外郭団体、つやま産業支援センターです。センターの小坂統括マネージャーにアンロード・プラスをお見せしたところ、「世の中に無い革新的な製品ですね。是非、市場販売を目指しませんか!」と声をかけられ、私のチャレンジ魂に火が付きました。そこからつやま産業支援センターとの二人三脚で開発を進めていきました。
開発の第一段階として、まずは市場販売用の開発として図面起こしからのスタートでした。そして次に地域の金属加工企業で構成された「津山ステンレス・メタルクラスター」と出会います。会員企業である山陽熱工業株式会社のグループ内企業で特殊車両を扱っている株式会社MGHを紹介していただきました。それから開発スピードは飛躍的に上がっていきました。今振り返ってみますとアンロード・プラスの製品化は、こういった縁が積み重なって成し得たと実感しています。


アンロード・プラスについて

アンロード・プラスの一番の特長は、荷台全体が水平な状態のまま昇降出来る構造です。従来のパワーゲート方式やユニック付などと比較をしましても、安全性・時間効率・省スペース化などにとても優れています。人手不足などに悩む運送業界・物流業界にとっても革新的でなおかつ様々な用途への転用が可能であると確信し、市場展開を目指すことになりました。つやま産業支援センターの補助金制度を活用し、市販用試作車を開発。平成29年1月には特許も取得しました。(特許第6072969 可動荷台付トラック)

【主な特徴】
①荷台自体が水平を保持し昇降するため、荷物の傾倒・落下の危険が無い。
②一度に大きな荷物の搬入・搬出が可能なため、時間短縮が出来る。
③荷台が助手席側で昇降するため、省スペース化を達成。
④構造上、多様な荷物、車種(積載量)に対応可能。

 

 


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全国へPR(展示会でのエピソード)

アンロード・プラスのPRのため、2017年の5/24~26に東京ビックサイト、また6/8~9にはインテックス大阪を会場に運輸・交通システムEXPO2017に出展しました。アンロード・プラスの全国初デビューです。自動車メーカー・運送業・通信業・製造業など幅広い業界の大手企業様から「今までにない革新的な商品」、「ありそうで無かった」、「素晴らしいアイデア」など絶賛の声をいただきました。そして多くの引き合いを頂き、現在多数の大手企業様とお話をさせて頂いております。


様々な課題を抱える運輸業界へ

現在、物流業は年間総売上24兆円、そして就業人口169万人であり日本全体で考えても約4%を占める産業です。その中でもトラック運送業の割合は7割を超える現状であり、深刻な人手不足が続いています。国もコンテナラウンドユース、物流ネットワークの強化等様々な施策により解消を図っています。そんな中、アンロード・プラスはメリットを活かし、女性でも安全・簡単・省スペースで重量物を搬送することが出来、女性の物流外界参入を促進でき、更には人手不足解消の一助となりえると考えております。さらに国が推進するコンテナラウンドユースでは、トラックからトラックのコンテナへの移動がネックとなっていることから、アンロード・プラスを使用出来ればコンテナ積降の時間短縮、そして安全確保に最も有効な車輛であることから大いに力を発揮出来ると考えています。さらには日本の物流業界にイノベーションを起こしたいと思っております。


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パドックの夢

二輪車・三輪車市場では今後の業績の伸びが厳しい状況の中、アンロード・プラスの開発により新事業として新たに挑戦できる製品が誕生したことを大変嬉しく思っております。また展示会に出展したことにより来場者から革新的な新製品であると評価を頂き、自信に繋がりました。アンロード・プラスは津山地域の多くの企業に支えられて開発した製品なので、津山地域に恩返ししたいと考えております。津山ステンレス・メタルクラスター会員企業に各部品の製造を依頼し、津山地域の製造業への売上増加に寄与、また津山地域の雇用増の一助となればと思います。また展示会では海外企業からの引き合いも頂いており、現在海外特許を取得中です。夢は大きく、これから世界規模での開発・販売を目指して参ります。パドックの夢は始まったばかりです。

平成29年9月21日
知財総合窓口~特許庁/INPIT~支援事例に㈱パドックの自動荷台〈アンロードプラス〉が取り上げられました!