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会社と社員を成長させる②

前回、会社を成長させる第一の要素、「ビジョン」について取り上げました。そのビジョンを実現する手法が今回取り上げる成長の第二の要素、「戦略」です。戦略という言葉は巷に溢れていますが、本当に「戦略的な戦略」を見かけることは案外少ないものです。
では改めて戦略とは何でしょうか。それは普通ならまず無理と思えるような困難な目標を実現するために、打ち手を入念に組み立てたものです。その場その場の戦い方である「戦術」と異なり、複数のステップを経ながら目標に近づいていく道筋のようなものと言えるでしょう。真に大きな目標は、一気に実現することはできなくても、一つずつ石段を組み上げながら昇っていくと到達できる可能が出てきます。もちろん組み上げ方がまずければ途中で崩れたり、高さが足りなかったりゴールに到達することはできません。それ故に戦略の命は「組立て方」と言うことができます。
なぜ戦略が重要かと言えば、それがなければ中小企業は現状を打破することが難しいからです。数十年前とは違って低成長経済が続き、大企業が資本や組織力を駆使してシェア争いを繰り広げる中で、戦略のない中小企業は駆逐されるか、あるいは低収益の下請け事業として組み込まれていくしか選択肢がなくなってしまいます。
しかし戦略があれば話は別です。以前にも書いたことがあるように、大企業には大企業の弱点があり、そこをきちんと突いていくことで中小企業にもチャンスが巡ってくるからです。情報技術の発達により、中小企業はその強みを活かせる時代にもなっているのです。小回り、スピード、顔が見えるサービス、ユニークな技術、こうした中小企業の強み活かした戦略を組み上げると、今までとは次元の違う事業を目指していくことができます。

例えば現在津山で進めているファクトリー・ブランドプロジェクトはその一つです。一般に大企業の製品開発は、①時間がかかる、②生産ロットが大きい、③画一的、といった致命的な弱点があり、必ずしも顧客のニーズに応えきれていません。そこで異業種の企業や販売者と連携して今までにない商品を開発して新たな事業の可能性を掘り起しています。
戦略策定の第一のポイントは、最終目標を段階に分けて中間目標を設定し、数珠のようにつなげることです。一気にはできないことも、少しずつ段階に分けると現実味が出てきます。例えば高い技術を持つ中小企業であれば、①市場ニーズを捉えたオンリーワン商品の開発、②販売パートナーの確保、③高知名度の顧客での採用、④販路エリアやルートの拡張、⑤商品ラインの拡充、⑥大企業等との新製品共同開発、⑦技術転用による他の分野への進出、という具合にあらかじめステップを整理しておくことで、各時点で集中すべき事柄が明確になり、着実に成長を目指すことができます。
第二のポイントは、自社が顧客に提供する価値は何かを明確にすることです。成長はそれ自体が目的ではありません。企業は価値を提供し続けることによって、それを支える顧客が増え、結果として成長できるのです。急速に成長してきた企業が突然失速してそのままだめになるケースをしばしば見かけますが、多くの場合、その原因は成長の課程で自社の存在意義を見失ってしまうことです。会社が大きくなると、社員には会社の目指す方向が見えにくくなりがちです。そこで会社が最優先する顧客価値を常に喚起し、会社全体で意識を共有することが必要になります。