研究開発支援

各種の研究開発の補助金や
支援制度を揃えています

各種支援・補助金

ものづくり企業応援
技術開発・新事業展開

地域企業のものづくり技術や
ノウハウを更に高め、全国に発信

技術開発支援

技術や経営等の
研修・セミナー

高度な技術研修から事業運営まで
多様な研修を揃えています

イベント・セミナー

中小企業によるイノベーションの時代が来た

201701マーケティング教室UP用

前号では下請け企業でも提案力次第で大企業と対等なパートナー関係を築けることを説明しましたが、今回は更に踏み込んで中小企業が「イノベーション」の大きな潜在力を持つことについて考えてみましょう。

一般的にイノベーションというと、「人工知能」、「夢の新薬」、「火星探査」などが連想され、大企業や大学などの専売特許というイメージで捉えがちです。しかし実際は必ずしもそういうことではありません。イノベーションとは、簡単に言えば今まで世の中に存在しなかったものを生み出すことです。だから対象は非常に身近なものであってもよいのです。例えば作物を荒らす害獣を寄せ付けない新たな仕掛け、安価で効率的な除草システム、工事現場の省力化を促す器具などを開発すれば間違いなく大きなニーズを掘り起こせますし、産業自体のあり方が変わる可能性もあります。こうしたものはイノベーションと呼んで差支えないでしょう。身近な課題は現場が一番よく知っているので、ある意味では地域の企業が有利とも言えるのです。
その一方、大企業ではイノベーション力の低下が深刻な問題となっています。そこにはいつくかの原因があります。

まず組織が大きくなると、様々なしがらみや内部手続きが増えるため、どうしても開発スピードが遅くなりがちです。仮に社内で良いアイデアが生まれても開発体制が大掛かりなため、予算を確保したり、内部で承認を得たりと様々な手続きを経ているうちに長い時間がかかってしまいます。中小企業のように即断即決ということはまずありません。

次に大企業や大学は現場からの距離があることが多く、必ずしもマーケットニーズを正しく把握しているとは限りません。現場に近い営業やサービス担当者と本社の情報共有が不十分なため開発部隊が市場の実情を知らないこともままあるのです。更に、大企業では少量品は外注に依存し内部に試作機能を持っていないことも多く、簡単に試作品をつくることができません。

それに比べて中小企業には上記のような制約が少ないため、その気になれば大企業の何倍も早いスピードで商品開発が可能です。技術は社内に蓄積しているし、製造もお手の物、社員と社長の距離も近いから社内で良いアイデアが浮かんだら即実行というわけで、あっと言う間に試作までやりのけてしまいます。これこそが中小企業の底力と言えます。

最近では大企業は自社の開発スピードが遅いため、有望な技術を持つ中小企業を買収することで時間を稼ぐ戦略に転換しつつあります。逆に言えばスピード感をもって有望な技術開発を行う中小企業に大企業が資金と販路を提供する時代が到来したのです。米国でのベンチャーも同じ構図です。中小企業がイノベーションの主体となる環境が整いつつあります。

ただし中小企業にも弱点があり、その最大のものが情報です。市場のことを良く知らない企業はどのような商品を開発していくべきか見当がつかないため、結果として大企業の下請けに甘んじることになります。ここから脱却するためには、自ら市場のトレンドやニーズを探ることが重要です。常時アンテナを張って、自ら保有する技術との接点を探っていきましょう。