つやま産業支援センターでは、中小工場等が自らのブランドで全国に商品を発信する「ファクトリー・ブランド化」を支援しています。その仕組みとして企業が業種を超えて技術連携し革新的製品を開発する「異業種連携プラットフォーム」や、試作品の開発を後押しする制度を充実させています。
今回紹介するのは、その仕組みをうまく活用しながら時代のトレンドを捉えた新コンセプトのシステムオーダーキッチンを開発した松永建材さんです。同社は建築用資材の販売やリフォームなどの事業を行う地域企業で、以前からシステムキッチンの提案に力を入れてきました。
今回完成したのが、地域のヒノキを外装に用い、お客様が好みに応じて仕様をアレンジできるシステムオーダーキッチンです。輸入の合板ではなく国産の本物の木を用いた高品質製品で、しかもシステムオーダー可能ですから、通常なら非常に高額になるところですが、そこはファクトリー・ブランドの強みを活かし、とても魅力的な価格を実現しています。
―地域の様々な企業と協力し、数々の製品試作への取り組み
同社の松永真樹社長は、積極的に地域の様々な業種の工場等を訪れ協力を求めていきました。そうやって以前から暖めていた企画を実現する環境を整え、数々の製品の試作に取り組んでいました。
―「津山スタイル」の柱となるシステムオーダーキッチン
今後、地域内の展示販売会やパートナーとの連携販売などを通して本製品の知名度向上やラインナップ充実などが期待されます。また、現在津山地域では企業間連携で各社の新製品をアレンジして空間やライフスタイルの提案を行う「津山スタイル」という事業を進めていますが、キッチン空間の製品群はその柱の一つとなることは間違いなく、それを通して全国展開の可能性も開けてくるでしょう。
代表の松永社長にお話を伺いました